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モバイルアプリ開発の環境構築ガイド Flutter編|VS Code・Android Studio・Xcode

前回は、「Flutter(フラッター)」についてお話ししました。

今回は、自分のパソコンでアプリを作れるようにするための「環境構築(道具の準備)」を行います。

1. なぜ「Flutter」なのか?(おさらい)

道具を揃える前に、これから使う「Flutter」について少しだけ整理しておきましょう。

  • メリット: 1つのコードを書けば、iOSとAndroidの両方のアプリが作れる(開発時間が半分!)。
  • デメリット: 日本語の情報が、Web開発(HTML/CSSなど)に比べると少ない。

個人開発において「開発時間が半分になる」というメリットは圧倒的です。

2. 必要な「3つの道具」とその役割

アプリ開発には、主に3つのソフトを使います。
それぞれ役割を理解すると使いやすくなります。

① VS Code(ブイエスコード)

役割:コードを書く時に使うツール

  • 得意: 動作が軽くてサクサク動く。コードを書くのに最適。
  • 苦手: アプリを画面に映して動かす機能はない(他のソフトの力を借りる)。

② Android Studio(アンドロイドスタジオ)

役割:Androidの動作確認および設定(全部入り工具箱)

  • 得意: PCの中に「仮想のAndroidスマホ」を作り出し、アプリを動かしてテストできる。
  • 苦手: 機能が多すぎて、動作が少し重い。

③ Xcode(エックスコード)※Mac限定

役割:iosアプリの動作確認および設定(Appleの門番)

  • 得意: PCの中に「仮想のiPhone」を作り出す。App Storeへの公開作業はこれがないとできない。
  • 注意: Macでしか動きません。

💡 結論:どれを使えばいい?

ちなみに私は「VSCode」ではなく「Android Studio」で書く派ですが、世界的には「VS Code」で書く人が多いようです。
たしかにWEB開発などでは VS Code を使っている方も多く、動作も軽快なので VS Code のほうが採用しやすいかもしれません。

私は単純に使い慣れていて、エラー周りが見やすいのが気に入ってます。
コードを何で書くかは好みによるところも大きいので迷ったら VS Code こだわりがあればそれを使うという判断でいいと思います。

念の為、初心者の方へのおすすめの使い方を書いておきます。

【初心者へのおすすめ構成】

  • コードを書く: VS Code(軽いから)
  • Androidアプリの動作確認: Android Studio
  • iPhoneアプリの確認: Xcode(ほぼ必須)

3. インストール手順(Windows / Mac共通)

では、順番に入れていきましょう。
※コマンド操作が出てきますが、コピペでOKです。

Step 1: Flutter本体のインストール

これがアプリ開発のエンジン部分です。

1. 公式サイトからダウンロード
Flutter公式サイトにアクセスし、自分のOS(Windows or macOS)を選んでボタンを押します。

2. 解凍して配置
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、flutter というフォルダを、使いやすい場所(例: C:\src\flutter~/development/flutter)に置きます。

3. パス(Path)を通す
PCに「flutterコマンドを使うよ」と教える作業です。ここが少し難しいですが、公式ドキュメントの「Update your path」という部分を見ながら設定してください。

Step 2: 必要なソフトを入れる

自分の作りたいアプリに合わせて、以下のソフトをインストールしてください。

  • コードエディター: VS Code
    インストール後、左メニューの拡張機能(四角いアイコン)から「Flutter」と検索してインストールしておきましょう。
  • Androidを作りたい人(ほぼ全員): Android Studio
    インストール途中の設定は全て「Next(次へ)」でOKです。
  • iPhoneを作りたい人(Macのみ): Xcode
    Macの「App Store」アプリを開き、「Xcode」と検索して入手します(容量が大きいので時間がかかります)。

⚠️ Windowsユーザーの方へ

残念ながら、WindowsのパソコンではiPhoneアプリを作ることのが難しいです。
まずはAndroidアプリの開発を進め、将来iPhone版も出したくなったらMacの購入を検討しましょう。

4. 健康診断「flutter doctor」

最後に、準備が正しくできているかチェックするコマンドがあります。
VS Codeを開き、画面上のメニューから「ターミナル」→「新しいターミナル」を開いて、以下を入力してください。

flutter doctor

実行すると、診断結果が表示されます。

  • [✓] (緑色のチェック): 合格!準備OKです。
  • [!] (ビックリマーク) / [x] (バツ): 何か足りていません。

よくあるのが「Android toolchain」や「Xcode」の不足です。
エラーメッセージに「Run `path/to/command` to resolve」のように「これを実行してね」と答えが書いてあることが多いので、それをコピーして実行すれば解決します。

まとめ:準備完了!次はコードを書こう

お疲れ様でした!
flutter doctor でオールグリーン(全てチェック)になれば、あなたのパソコンは立派な「アプリ開発マシン」です。

環境構築は、プロでもつまづく面倒な作業です。今日これができただけで、あなたは大きな一歩を踏み出しています。

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